|
花粉症とは、植物の花粉が、鼻や眼などの粘膜に接して、くしゃみや、鼻水、鼻づまり、 目のかゆみなどの症状を来たす症候群です。
外国では200年近く前から、イギリスで牧草の干草に接触することで、目や鼻の症状や 喘息などを来たすことが知られ、Hay
feverと言われていました。
我が国では、1960年代から、ブタクサ・カモガヤ・ヨモギ・スギ・ヒノキなどによるものが 始まりで、花粉症と呼ばれるようになりました。
特に、私たちの遠州地方はスギによる花粉症が著明であり、これは金原明善(天保3 年〜大正13年)の存在が大きく影響しています。彼は旧浜名郡安間町に生まれ、92才 で死去するまで、天竜川流域に大量のスギを植えて、暴れ天竜から洪水の害を無くし た私たちの恩人なのですが、同時にこの遠州が全国でもっとも強烈なスギ花粉症の猛 威に、さらされるようになったのです。
花粉症の原因としては、60種類以上の植物が報告されていて、中でもスギ花粉によ るものが圧倒的に多く見られます。
スギ花粉の大きさは25〜35ミクロンで、風に乗って飛散・浮遊します。
症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが主で、喘息用症状が出ること もあります。
そのほか、頭痛、頭重感、微熱、身体のだるさ、睡眠不足、集中力の欠如などを来たし、 QOLが低下します。症状には個人差が大きくみとめられます。
予防には、外出の際には、マスクの着用。目には出来ればゴーグルをかけることが大 事です。家に入る際は、服やコートのほこりを落として、花粉を部屋にもちこまないことが 肝要です。
治療としては、抗ヒスタミン剤などの、抗アレルギー剤を差し上げていますが、最近は 抗アレルギー剤に多い、眠気の殆ど無い薬品が発売され、車を運転される方々にたい
へん喜ばれています。尚、インタールなどの、点眼剤や点鼻薬も良く効くようです。
減感作療法もありますが、時間がかかるのと、ショックなどの副作用も稀にあるので、 私は実施していません。
|